「ヨーグルトや納豆に頼った腸活」には限界がある 「生きて腸に届く商品」もそれほど有効ではない

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腸にいいといわれているヨーグルトなどの発酵食品ですが……(写真:shige hattori/PIXTA)
健康のために「腸活」に興味を持つ人は多いもの。しかし、一般的に広く行われている、ヨーグルトや納豆に頼った腸活には限界があると語るのは『結局、腸が9割 名医が教える「腸」最強の健康法』の著者で、消化器専門医の川本徹医師。では、本当に腸に有効な対策は何か、同書より一部抜粋・再編集してお届けします。

全身の健康の9割は腸と関係している

以前、こんな質問をされたことがあります。

「あらゆる健康法の中で一番おすすめは何ですか?」

私は迷うことなくこう答えました。

「それは、腸を整えることです。疑う余地はありません」

腸を整えることをおすすめするのには理由があります。それは、腸が体全体の「健康の要所」だからです。なぜなら、ウイルスや細菌などの「体に悪いもの」を体に入れないようにする防衛ラインが「腸」なのです。

このラインが突破されると、血液を通じて全身に体に悪いものが運ばれてしまいます。

一方で、腸は「体にいいもの」を吸収したり、作ったりして、全身に届けることもしています。

さて、ここで、クイズです。

腸で作られる「体にいいもの」とは一体何でしょう? 次の3つの中から選んでください。

①全身の健康に欠かせないビタミン類
②ウイルスや菌をやっつける免疫抗体
③心を明るくするホルモン

おわかりになったでしょうか?

実は、①~③はすべて正解です。

最近の医学の進歩で、腸の役割が多岐にわたることがわかってきました。つまり、腸がちゃんと働かないと、栄養がうまく吸収されないだけでなく「悪いものが吸収され、いいものが作られない」可能性すらあるのです。

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