ひろゆき「嫌われてもいいから答えを知りたい」 竹中平蔵がとことん聞いた2ちゃん創設者の本音
竹中:食料自給率については私もそう思いますよ。そもそも日本はエネルギーの自給率が低いわけだから。自給率に頼らなくても食料もエネルギーも入ってくるような外交をやることが、当然日本のベストな選択だと。ひろゆきさんは、そういう仮説と検証みたいなことを昔からやってたんですか?
ひろゆき:たぶん子どものころからじゃないですかね。「これはこういうもんかな?」ってやってみて、「あっ、違った」っていうのを何度も試すのが割と好きなんです。例えば、学校の先生に歯向かってみたらどうなるんだろう、とか。その延長で、「裁判所の命令に従わなかったらどうなるんだろう?」っていうのもあった。
みんな怖がって従っているけど、従わなかったとしても、実は罰則がない。法律に則っているし、裁判所の仕組みとして僕の行動に特に問題はないという状況のはず。なんですけど、世間は僕が悪いことをしているみたいに表現するっていう。やってみて、「あっ、これってペナルティないんだ」とわかったりするんです。
竹中:それを実社会で実験したくはないんですか?
ひろゆき:だから1人の国会議員が何を言おうが変わらないって思いますし。頑張ったら1つくらい法律を変えられるかもしれないけど、与党がこれだけは守りたいって思ってるものは、一議員だとどうにもならないじゃないですか。
ひろゆきも竹中平蔵も嫌われることを気にしていない
竹中:おっしゃることはわかるんだけれど、その仮説と検証を、霞が関と永田町に入ってやればいいと思うんですよ。やっぱり、ひろゆきさんは考えることが好きなんですよね。私も同様に考えるのが好きです。今ひろゆきさんは、割と遠い場所から疑問を発しているけれど、政治家や官僚は現実としてそうした議論を日々行っているわけです。
先ほどおっしゃった食料自給率の議論も、霞が関・永田町でなら割と簡単に受け入れられますよ。そのうえで「短期的な食糧不足に対応できるようなリダンダンシー(一見無駄な部分)を持っておくほうがいい」とか「どの国から輸入するかでリスクが異なる」とか、そんな議論なら政治家や官僚はちゃんとすると思いますよ。だから仮説をぶつける場としても、霞が関・永田町のほうが面白いんじゃないかなぁ。
ひろゆき:そうですかねえ。
竹中:それはまたいずれご相談するとして(笑)、ひろゆきさんも僕も、誰に嫌われようが全く気にしていないということが確認できました。嫌われてもいいから、自分が正しいと思っていることを正直に話したいと思っている。
ひろゆき:はい、その通りです。
第1回:ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか(6月24日配信)
第2回:ひろゆきが竹中平蔵に聞く経済学者としての実績(7月1日配信)
第3回:竹中平蔵がひろゆきに答える「私が嫌われる理由」(7月8日配信)
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