ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか 「住民税を払ってなかったって本当ですか?」
「脱税だとかいうのは本当にイチャモンですよ」
ひろゆき:前に竹中さんが日本の住民税を払ってなかったって聞いたことがあるんです。もともとの地方税の仕組みって、1月1日の時点で住民登録している住民から、地方自治体が住民税を徴収するものだった。それを利用し、1990年代前半、竹中さんは1月1日に必ず海外にいることで住民税を払っていなかった、と。これって本当ですか?(笑)
竹中平蔵(以下、竹中):それは全くイチャモンもいいところです。住民税というのは「台帳課税主義」に則っています。台帳課税主義は、住民票の台帳に1月1日に載っている場所で税金を取るということです。私はその当時、春学期に日本で教え、秋学期はアメリカで教えていました。アメリカと日本を行ったり来たりしていて、1月1日にはいつも日本にいなかったんです。その代わり、アメリカでは住民税を払っていたわけです。だからそれを指して住民税を払ってないとか、脱税だとか言うのは、本当にイチャモンですよ。
例えば国会議員で、東京に宿舎があり、地盤の地元にも家があるとします。その場合、両方で住民税を払うわけないですよね? 住民票を置いているところで払うんですから。アメリカの場合、いわゆるプロパティ・タックス(固定資産税)の中に地方税が含まれていて、アメリカで私はそれを払っていました。