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テレビの「選挙特番」を覆った“安倍氏死去"の影 衝撃事件を受け異例のスタイルを余儀なくされた

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  • 村上 和彦 TVプロデューサー、京都芸術大学客員教授
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「池上無双」こと池上彰氏のテレビ東京も今回は伸び悩んだ。

前回、言動が批判を浴びた爆笑問題・太田光氏のTBSは視聴率こそ昨秋の総選挙よりアップしたが、全体の中では「フジテレビに次ぐ下から2番目」だった。

一方で、民放では最も「淡々と」結果を伝えている印象だった日本テレビが、NHKに次ぐ高い視聴率を獲得した。

つまり視聴者は、今回の選挙特番では「舌鋒エンターテインメント」を好まなかった、ということだろう。(もちろんそれだけではない、さまざまな要因による〝複合的〟な理由もあると思われるが)

各局とも突貫工事で内容を変更

各局とも時間がない中で、異例のスタイルを余儀なくされ困惑しながら、突貫工事で内容を変更した様子は、伝わってきた。

おそらく金曜日からほとんど睡眠をとらずに変更の準備に追われたスタッフも多数いたことだろう(私の周囲にもいた)。

ただ、選挙期間中の「事件」によって、民主主義を支える根幹でもある「選挙」「投票」というものが改めてクローズアップされたことも事実である。

異例の選挙最終版となった今回のようなことは、二度と起きてはならないが、テレビ各局も、いま一度「選挙とは」「選挙報道とは」を考える契機となったのではないだろうか。

テレビ局の報道部門にとって「一大イベント」である選挙特番を、次回はどのように作っていくのか。

「安倍元首相の死」がテレビ報道に投げかけたものは何なのか? その答えをぜひ探り続けて欲しいと思う。

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