怪演で話題、松本若菜さんが信じてきた「言霊の力」 今年上半期もっともブレイクした俳優の一人に

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連続ドラマ初主演となる『復讐の未亡人』で鈴木密/美月を演じる松本若菜さん(写真提供:テレビ東京)

――言霊を大切にするようになったきっかけは。

ずっと、故・樹木希林さんや天海祐希さんなど、共演したいと多くの俳優さんのお名前を口にしていたのですが、それがほぼ叶っているんです。

とにかく叶えたい思いは言葉にして口にする。そうすると周囲がふとしたときに、「そういえば……」と思い出してくれると、その重要性を実感するようになりました。

「言霊」は「霊」という漢字が入るのでスピリチュアルなイメージを持つ人がいるかもしれませんが、古代の日本から伝わっている言葉なので、私は素直に信じることにしています。

――自分に言い聞かせ続けても、今のようにブレイク状態を迎えていなければ、俳優から転職を考えていた可能性は。

 ありがたいことにここ数年は、少しずつ昔からやってきたことが実を結びつつあり転職を考えたことはありませんが、20代後半の頃は「このままでいいのかな。俳優を潔くやめて地元に戻ろうかな」と、考えたことはありました。その頃はまだ、バイトリーダーではありませんでしたが(笑)。

潮時と思うときに限ってご縁がやってくる

――松本さんを引き止めてくれたものは何ですか。

「ああ……そろそろ潮時なのかな」と考えるときに限って、出会いやご縁、タイミングが留まらせてくれるんです。

『駆込み女と駆出し男』(2015年公開)で、故・樹木希林さんと初めてご一緒させていただいたのもそんなときでした。

大変な現場で、じっくりとお話をするタイミングもない日々だったのですが、カメラが回っていないときに、希林さんが私に役名で話しかけてくださいました。「お種、早くこっちに来なさい。寒いんだから」と。撮影場所は京都で、季節は冬。ガンガンと呼ばれている、缶に薪を入れて燃やし暖を取るストーブの近くへと呼び寄せてくださって。

「寒くてイヤぁね」とか「私、不動産を持っているんだけど……」など、他愛ない話をしてくださって、テレビでお見掛けするとおりの「気取らず自然体で素敵な方だな」と。

いま思い返すと、現場で私が1人ぼっちでいたから呼んでくださって、みなさんの輪に入れてくれたのかな、と改めて感謝しました。常にお芝居のことを考えていらっしゃる姿にも感銘を受けましたね。

『愚行録』(2017年公開)という映画で助演女優賞をいただいたときも、俳優をやめたいと思う気持ちを消し去ってくれました。「私もまだ俳優として何かできるのではないか」と。

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