先行投資をケチる会社が若手を犠牲にしている訳 将来のキャッシュフロー創出を阻害していないか
10年後に会社がよくなっているために、いま必要な決断は?
ひたひたと経営危機が迫る中堅メーカーの社長と3人の社員が「ファイナンス思考」を突破口に未来を切り拓く。本文とストーリー漫画による解説で、財務諸表の読み方・活かし方、ビジネスパーソンが経営視点で仕事をする術を解説した『ゼロからわかるファイナンス思考 働く人と会社の成長戦略』から一部抜粋、再構成してお届けします。
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マーケティングは未来にお金を稼ぎ出すための先行投資
マーケティングと言ってもさまざまな手法や狙いのものがあります。そのときどきの新商品やサービスの販売促進を狙うものもあれば、会社そのもののイメージ向上を図り、潜在顧客からの信頼感を高める施策もまた、一種のマーケティングです。
こうしたブランド力向上に向けたマーケティングに即効性はないかもしれませんが、積み重ねることで認知を高め、より広く受け容れられるブランドを築くことは、未来にお金を稼ぎ出すための先行投資です。同様に、画期的な商品を作り出すための研究開発費もまた、即効性はありませんが、将来お金を得るための種を蒔くような取り組みです。
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