日経平均、「モグラ叩きゲーム」終了へ 再び1万8000円突破が見えてきた
6日に1月の米雇用統計が発表になった。市場予測を上回る結果に、為替は一時1ドル119円台をつけるなど「ドル高円安」が進んだが、まずは最近のマーケットを振り返ってみよう。
不安あおる「米景気・業績懸念モグラ」が引っ込んだ
ほぼ2週間前、1月の最終週といえば、世界市場に波乱を引き起こした主な材料は、米国景気や米上場企業の収益に対する懸念だった。
具体的には、重要指標である昨年12月の耐久財受注や同10~12月のGDPが予想を下回ったことに加え、10~12月期の企業決算発表時に、米ドル高が収益の圧迫要因だと指摘した企業が目立ったことによる。このため、1月の最終週は、他の主要国に比べて米国株が軟調に推移した。
では先週(6日まで)はどうだったか。1月のISM製造業指数が低下するなど、重要な指標で不振なデータが引き続き散見されたが、前述の10~12月のGDP統計では「個人消費は増加していた」、などの前向きな指摘が市場で優勢となり、「米国経済は底固い」と見直す動きが生じた。
加えて6日の1月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比で25.7万人増加し、市場の事前予想22.8万人増を上回った(同時に昨年の11・12月分も大幅に上方修正)。同日の米株価は利食い売りから小幅反落したが、どうも「米景気・企業収益懸念モグラ」は地面の下にひっこんだようだ。
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