超高齢社会の到来で医療改革は待ったなし。選挙後に本格化する大改革の真相に迫る。

英国版かかりつけ医(GP)の診察を受ける高齢者。オフィスは至って質素(写真:Getty Images)
「中身はまだ何も決まっていないが、かかりつけ医の制度化は短期決戦だ。来年1月の通常国会には法案を出したい」。厚生労働省幹部はそう力を込める。
参院選後の社会保障改革の主要舞台となる全世代型社会保障構築会議(全社会議)。複数の改革が議論されるが、中でも最大の目玉政策がかかりつけ医の制度化だ。
財務省主計局関係者が事情を説明する。「6年に1度の診療報酬と介護報酬の同時改定は2024年4月。かかりつけ医を制度化するなら、医療や介護の報酬体系を大きく変える必要がある。逆算すると来年の国会で制度化の法改正をしておかないと間に合わない」
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら