プロ投資家が不動産より「株式投資」を選ぶ理由 適正なリスクを取らずに生きていくのは不可能

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「不動産投資よりも株式投資のほうが儲かる」というのが私の実感ですが、株式投資の場合は不動産投資よりも、利回りは不安定です。たとえば「10年間で平均して7%」の利回りを達成しようと思ったら、株式投資でも、多年にわたる努力と研鑽が必要なのは言うまでもありません。

ですから、株式投資も決して楽をして儲かるわけではありませんが、不動産投資よりは儲けやすい投資だと思います。もちろん、「きちんと勉強をすれば」ですが。

株式投資のほうが不動産投資よりは儲けやすい理由は、不動産よりも、株式のほうが「リスク資産性が高い」からだと思います。この場合の「リスク資産性が高い」とは、「危険」という意味ではなく、「価格の変動率が高い」という意味です。ファイナンスの理論では「リスク」とは「危険」ではなく、「価格が動くこと」を意味します。

適正なリスクを取らなければ、リターンもない

世の中の人は、あまりにもリスクを取りたがりませんし、勉強することも嫌いな人のほうが圧倒的に多いようです。

私だって、無謀なリスクは取りたくありません。しかし、リスクをまったく取らないこともリスクなのです。今まさに日本経済はインフレ基調に転換しているのに、「額面上は無リスク」の定期預金にお金を寝かせておくことは、まさに「リスクをまったく取らないことこそがリスクである」ということの典型的な例です。

また、私だって、無意味な勉強はしたくありません。しかし、株式投資の勉強をすることは、一生ものの知的財産を身につけることですから、全然イヤではありません。

株式投資の勉強をすることで、株式投資の実践におけるリスク(この場合は「財産を失う危険」という意味です)を低減させることができます。机上の努力をするだけで、「財産を失う危険」を低減させることができるのですから、株式投資の勉強は、「やらなきゃ損!」なのです。

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