プロ投資家が不動産より「株式投資」を選ぶ理由 適正なリスクを取らずに生きていくのは不可能

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「不動産投資は、実はあまり儲からない」というのが私の偽らざる実感です。手間が多いわりに、手取りの利回りは「2%とか3%」になってしまうことが多く、それなら株式投資であれば、配当利回りだけでもそのくらいの利回りは充分に獲得できます。

それこそ、配当収入だけであれば、不動産投資とは比較にならないほど「何もしなくても」獲得可能です(「減配リスク」に関する調査研究だけは、事前にやっておかなければなりませんが)。

もちろん、不動産投資のプロとして、有望な物件を誰よりも先に手に入れるルートを持っていて、膨大な資金を持っているか、膨大な借り入れをものともせず、大きな利益につなげることができる「才能のあるごく一部の不動産投資家」なら大儲けもできるでしょう。

たとえば10億円で不動産投資をすれば、たとえ手取りの利回りが2%とか3%でも、2000万円や3000万円の手取り年収を稼ぎ出せますし、100億円の投資がきちんとできれば、手取り年収は2億円や3億円になります。トランプ元大統領なども不動産投資で巨万の富を築き上げた1人です。

でも、そういうのは「才能のあるごく一部の天才」のみがなせる技です。

「才能」の不動産投資、「勉強」の株式投資

個人の不動産投資家レベルでは、たとえば5000万円の投資をしても、手取りの利回りが2%とか3%であれば、手取りの利益は年間で100万円か150万円ですし、それも借入金の利率が少し変動して上昇したら吹き飛んでしまいます。

なお、「手取りの利回りが2%とか3%」といっても、投資額をすべて現金で賄うならばまだしも、借り入れで賄う場合はよほど上手に投資しないと、「手取りの利回りが2%とか3%」でさえも、実現するのはなかなか難しいです。金利を中心とした運営経費や修繕引当金や税金などで、手取りはかなり削られるからです。

次ページ株式投資は不動団投資より利回りは不安定だが…
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事