「山手線で心停止」生還した彼女のまさかのその後 暑いこれからの時期に気をつけるべきことは?
コロナ禍での運動不足解消で、手軽にできるランニング人口は過去最高を更新したそう。ですが、「ランニング中に倒れて救急車で運ばれた」といった話を耳にすることがしばしばあるので、運動不足も健康によくないですが、やりすぎも「隠れ心臓病」をたたき起こすのでは!?と心配になります。
スポーツ関連の心臓突然死はニュースで大きくとりあげられることもあり、インパクトがありますが、実は睡眠中がいちばん多いのです。次いで入浴中、休息・休憩中ですが、心臓への負荷が大きいスポーツ時にも注意するに越したことはありません。
「私が思うに、走っているときにご自身で苦しいとわかっているはずです。そこで無理して限界を超えると「隠れ心臓病」が顔を出すリスクが高まります。まずはしっかりした水分補給をして、競技になると無理してプレーし続けてしまうので、難しいかもしれませんが、苦しいなと思ったら無理はしてほしくないです。
さらに、肥満傾向、血圧高めなど、健康診断で引っかかっている方は、より慎重になってください。40代以降、特に男性は動脈硬化のリスクがありますので、水分補給は一番ですが、過度な運動は不整脈も誘発されますのでくれぐれもご注意ください。
病院の心臓リハビリテーションで運動する際は、酸素飽和度、血圧をコントロールして行います。高齢者の方は、ご自身で運動する際に、前後で血圧を測って、運動後に140を大きく超えないように意識してください」(鈴木医師)
心臓ファーストなら、適度な運動で充分
よく健康のために適度な運動と言いますがどの程度なのでしょう?
「『ちょっとしんどいな』程度の運動の継続が理想的です。『めっちゃしんどいな』という運動は、やはり心臓に負荷をかけますので、趣味や競技スポーツとして自己責任でやってください。
心疾患は突然起こる特殊な病態なので、何かをしたら防げるという発想ではだめです。おかしいなと思ったら早めに受診。
独身男性は『隠れ心臓病』のリスクが高と感じます。特に、40代、50代の方は。生活習慣のコントロールが悪すぎます。多忙なので致し方ないかもれませんが、酒、煙草、ファストフードやバランスを考えない食生活で、肥満が進み、糖尿病になれば、「隠れ心臓病」が目を覚ます確率はあがります。
検診を受け、生活習慣を整える、なるべくストレスを避けるのは重症化予防のためにはできることです」(鈴木医師)
とはいえ「隠れ心臓病」を恐れるあまりいろいろ考えすぎると、逆にストレスがたまってしまいそうなので、とにかくネクタイの範囲にいつもと違う痛みや苦しさが一瞬ではなく数分~15分ぐらい続いたら、そのとき症状が消えたとしても病院に足を運びましょう。検査を受けて問題がなければ安心できます。ただし、安心しすぎての好き放題は厳禁です。
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