悪口を言うのは「己の未熟さ」を認めたくないから 自分の足りなさを教えてくれる「先生」にすべき

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他人に嫉妬したり、足を引っ張り始めたりした時点で、自分自身の成長も将来性もあきめてしまっていることに早く気づくべきです。自分自身には可能性があると考えていれば、自身に時間を費やすことを優先するはずです。他人に構っている時間なんてないはずですから。

嫉妬し始めた段階というのは、警告灯が鳴っているのと同じ状態です。そのような段階に来てしまったら、早く軌道修正をするべきです。自分自身を変えるべきときに、他人に構っている場合ではないのです。

嫉妬の対象は人生の「先輩」

嫉妬している自分はまだまだ半人前で、嫉妬している対象は自分の人生の先輩であり、学びの対象であると思考を変え、行動を変えるのが成功に近づく第一歩です。

成功してい人の立場や生活、言動だけではなく、その成功の背景にある思考回路や工夫、努力を見ることができるか否かが、他人から学べるか否かの分かれ道です。

「うらやましい」ではなく、「自分もどうやったら同じ領域に行けるか」を考えることが大切で、その違いが、1年後、5年後、10年後の自分の立ち位置を分けるのです。

自分の問題から目を背けずに、自分自身を真摯に向き合う。成功している他人を見たときに、嫉妬ではなく、尊敬の念を持ち、勉強の対象とする。そういった行為こそが、将来の自分を決めるのです。

NWさんが世間に流されることなく、人生におけるファイティングポーズを取り続け、ご自身の理想とする夢をかなえられるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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