キャリアの「長期目標」を立てる意味はあるのか 変化に応じて生きるサバイバル能力が大切だ

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●歳までに部長になる!など長期的な目標を立てる意味はあるのでしょうか(写真: k_yu / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

長期的なキャリアの目標が持てません。安井先生もその著書で長期間なゴールから逆算して、短期的なゴールにブレイクダウンして、という話をされてますが、ぶっちゃけ長いゴールがありません。今後キャリア開発をする上で何が大切ですか?
                                                                                          TM 会社員

長期的なキャリア目標については持つことのメリットもデメリットもありますから、あればベター、なくても全然問題ないと思います。

それよりも大事なことは、結局自分はどういう人生を過ごしたいのだっけ、というような人生観を、「誰かのコピーではなく自分オリジナル」で持つことだったりします。

ここで重要なのは、自分オリジナル、という箇所です。

自分なりの価値観や経験に基づいたオリジナルの、自分にとっての正解、を持つ、ということです。

仕事は人生の一部でしかありませんから、「どんな人生を過ごしたいか」、があり、そのうえで「その中で仕事をどう位置付けるか」があり、その過程で「どんなキャリア観やキャリアパスを目指すべきか」があるのが、あるべき姿です。

要は自分なりの生き方や信念や志といった自分なりの軸を持つことです。

人生における成功や、キャリアの開発や職業人としての成長なんかには、万人にあてはまる共通の正解や回答があるわけではありません。

各々が自分が正解と思う道を見つけ、自分なりの幸せの形を探し、自分なりの満足感を得ることがいちばん大切なのです。

今何をするべきかは肝心なポイントではない

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反対にそれがないと、いつまでもフラフラと人生の波や労働市場を彷徨うことになり、永遠にどこにもたどり着けず、何者にもなれない、なんてことになりかねません。

そのように考えますと、キャリア開発において長期的なゴールを持つべきか否かや、今何をするべきか、といったことは方法論や手段、枝の話でしかなく、肝心なポイントではありません。

とは言え、何かしらゴールや目標を持ったほうがやりやすい、という方も多いでしょうから、ゴールの持ち方についても次ページで触れてみます。

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