「黒字経営だから問題ない」が見落としているもの 借入や出資で調達した資金の重みを知ってますか
10年後に会社がよくなっているために、いま必要な決断は?
ひたひたと経営危機が迫る中堅メーカーの社長と3人の社員が「ファイナンス思考」を突破口に未来を切り拓く。「決算の利益が大事と信じる人が陥っている大誤解」(6月19日配信)に続いて、本文とストーリー漫画による解説で、財務諸表の読み方・活かし方、ビジネスパーソンが経営視点で仕事をする術を解説した『ゼロからわかるファイナンス思考 働く人と会社の成長戦略』から一部抜粋、再構成してお届けします。
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会社は調達したお金をより多く増やす必要がある
商品を製造するのに必要な原材料を買うためにお金がかかることを不思議に思う人はいないでしょう。その原材料の仕入れ値よりも高い値段で商品を売らないことには、会社は利益を上げることができません。
同様に、会社が事業運営するのに必要な資金を調達するためにもお金がかかります。この資金調達にかかるお金のことを「資本コスト」と呼びます。原材料と同様、会社は調達したお金をより多く増やす必要があるのです。
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