あなたの、私の“つぶやき”で、選挙の当落や株価が分かる!?

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Twitter(ツイッター)のリオン・スノウ氏が、つぶやきを使った未来予測に関し、米カリフォルニア州のサンタクララ・コンベンションセンターで講演した。ストラタ(地層)会議では大量のデータを使って、何ができるのかが3日間にわたって論じられた。大量データからの収益を出す方法、政府の持つ大容量のデータの内容など多彩な議題で論じられたが、最も盛況だったのは既存のデータからの未来予測であった。

ツイッターでつぶやかれた数、その内容といったデータを分析すれば、選挙、株価予想、映画のヒット作、人気商品の売り出し日、インフルエンザの流行などがかなりの確率で予測できると学術的に証明されていると、スノウ氏は講演。ちなみに同氏はツイッター社の関連性と発見(Relevance and Discovery)技術のチームのリーダーだ。スノウ氏はスタンフォード大のコンピュータ・サイエンス博士号を持ち、グーグルやマイクロソフトの研究所でも働いていた。

昨年の米国の中間選挙でCNN、ワシントンポスト、ニューヨーク・タイムズほか、複数のメディアがツイッターに書き込まれるつぶやきをニュースで使ったり、ウォッチングしていた。それに加えて、どの候補者のツイッターの数が多いか、それなりに押さえていたメディアもあったようだ。

もし、ツイッターの選挙関連のつぶやきを分析するだけで当落が高い確率で予測できるなら、大手新聞社、テレビ局らは、アルバイトを大量に雇って選挙世論調査を行わなくてもいいことになる。大幅に経費を削減しつつ、簡単に選挙の結果を予想できるというわけなのだ。

ストラタ会議でスノウ氏は、政治的配慮からなのか、2010年5月の直近選挙という理由なのか、米国ではなく、イギリスの選挙での「つぶやき」の影響を話した。ディビッド・キャメロン首相が選ばれるまでの選挙などでツイッターを含むソーシャルメディアの影響が、スコットランドのエディンバラ大学情報学部で討議されている。

また、米カーネギー・メロン大学は、08年の米大統領選の例から、つぶやき分析を行った。当時候補者だったバラク・オバマ氏とジョン・マケイン氏の2人に関するつぶやきを集めた分析結果が、世論調査と類似の結果が出るとした。

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