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アマゾンが社員に「LinkedIn」を使わせる理由 世界的人材争奪戦に勝つためのあの手この手

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  • 佐藤 将之 エバーグローイングパートナーズ代表取締役/事業成長支援アドバイザー
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もっとも、新卒採用は全体の数%にすぎません。ほとんどが中途採用なのです。

日本ではあまりメジャーではありませんが、LinkedIn(リンクトイン)というSNSがあります。これはビジネス色が濃いSNSで、アメリカでは転職によく使われることで有名です。

一時期アマゾンでは、「レベル8以上の社員は、全員SNSのLinkedInに登録するように」と言われていました。LinkedIn経由でアマゾンに興味を持った人がコンタクトしてくるかもしれないからです。

つまりアマゾンでは、人事部だけが人材を探したり採用したりするわけではないのです。社員みんながヘッドハンターでもあるのです。

アマゾンにはOLP(Our Leadership Principles)という14項目からなるリーダーシップ理念があります。「Learn and Curious(学び、そして興味を持つ)」「Dive Deep(より深く考える)」「Insist on the Highest Standards(つねに高い目標を掲げる)」など、これらはアマゾニアン(アマゾンの社員)たちが口癖のようにしている言葉です。リーダーシップ理念とは、経営者や管理職の理念というわけではなく、アマゾニアン全員がリーダーシップを持って働くためでの行動指針なのです。

そのOLPの中にも「Hire and Develop the Best(ベストな人材を確保し育てる)」があります。つまりアマゾンの中に、採用に関係のない社員はいないといえるでしょう。それくらい全社的に力を入れているのです。

アマゾンでさえ人材不足に悪戦苦闘

いま、世界的に人手不足が続いています。アマゾンですら、採用には苦労することが多いのが現状です。GoogleやAppleなど、同じGAFAのライバルたちとも競合します。また、新たに台頭するスタートアップ企業とも、あるいはソーシャルアントレプレナーなどの新しい組織とも人材の獲得競争が続いています。

事業拡大が続いているアマゾンでは、つねに人を補充していないと、人手不足がボトルネックとなって成長できなくなる恐れがあるのです。毎年20%の成長を維持するには、テクノロジーや経営努力だけでなく、やはりマンパワーが必要になってくるのです。もちろん、誰でも良いから頭数をあわせればいい、ということではありません。

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【アマゾンの入社は学歴不問】

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