欧州車と真っ向勝負、レクサス「新型RX」の深化 走行性能と走る喜びを前面に押し出した5代目

✎ 1〜 ✎ 94 ✎ 95 ✎ 96 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
プロトタイプの2.4LターボHEVエンジン(写真:トヨタ自動車)
プロトタイプの2.4LターボHEVエンジン(写真:トヨタ自動車)

動力は、ガソリンエンジンターボとモーターを組み合わせたターボ・ハイブリッド、プラグインハイブリッド、自然吸気ガソリンエンジンのハイブリッド、そしてガソリンターボエンジンの4種類が予定されている。このうち、ガソリンターボエンジンとモーターを組み合わせたターボ・ハイブリッドは新しい設定だ。

2022年4月20日に発表されたバッテリーEV専用モデルのレクサスRZ(写真:トヨタ自動車)
2022年4月20日に発表されたバッテリーEV専用モデルのレクサスRZ(写真:トヨタ自動車)

4輪駆動については、従来の後輪をモーター駆動するE-Fourのほか、レクサスブランド初となる電気自動車(EV)の「RZ」で採用したDIRECT4をガソリンターボエンジンとモーターを組み合わせた高性能ハイブリッドに採用する。DIRECT4は、前後の駆動力配分を走行状況に応じて変化させる機構であり、切れ味のよい旋回性能を得ることができるとしている。

レクサス最上級SUVに恥じない攻めの姿勢

レクサスRXのサイドシルエット(写真:トヨタ自動車)
レクサスRXのサイドシルエット(写真:トヨタ自動車)

レクサス最上級のSUVとして大柄になりがちな車体ではあるが、低重心化や軽量化とあわせて、軽快な運転感覚がもたらされることになるだろう。さらにFスポーツ・パフォーマンスという車種では、ブレーキを強化し、後輪操舵も加え、より旋回性能や取りまわしのよさを高めた設定としている。後輪操舵については、メルセデス・ベンツの「Sクラス」やBMWの電気自動車(EV)である「iX」でも採用しており、後輪が操舵されていることを気づかせない自然な走行感覚となっているので、新型RXもまた、そうした領域に到達していることが期待される。そしてこれにより、日常的な小回りも利くようになり、車体の大きさをそれほど感じさせないことに役立つだろう。

レクサスSUVのフラッグシップとして、競合他車と真っ向勝負する走行性能を追求した意気込みが伝わる。

チーフエンジニアは、「守りに入らず、変革に挑戦し、運転が楽しいクルマを目指した」と語る。

レクサスRXのフロントフェイス(写真:トヨタ自動車)
レクサスRXのフロントフェイス(写真:トヨタ自動車)

レクサス車の外観の特徴は、フロントのスピンドルグリルと呼ばれる糸巻き(紡錘)を発想の原点としたラジエターグリルだ。世界的なグリル拡大の流れのなか、レクサスが選んだ造形である。

次ページレクサス伝統のスタイリングはどうなる?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事