アプリ利用で価値観変化、コロナ後婚活のリアル 婚活市場が激変、理想の人探しで底なし沼に

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そして、もう一点。人と会えないコロナ禍だからこそ、「マッチングアプリが躍進したことも、都心部の婚活市場を様変わりさせた大きな要因」と後藤さんは続ける。

2021年7月に、未婚男女のマーケティング研究機関『恋愛婚活ラボ』(Parasol/ゼクシィ縁結び)が発表したコロナ禍の「マッチングアプリ」恋愛婚活実態の調査によれば、「利用のきっかけ」における女性の第1位は「コロナで出会いが少なくなったから」。

コロナをきっかけにアプリを利用

また、利用を開始した時期について、1年以内が13.4%、半年以内が12.9%というように、約25%がコロナ流行後からサービスの利用を開始していることがわかる。

実は、冒頭に登場した都内在住の40代男性も、「マッチングアプリを使ってみた」と打ち明ける。

「少し抵抗感や恐怖感はあったんですけど、出会いがないですから。最初は面白いと感じていたんですが、途中からそうではなくなってしまって。うまくいくかもと思った女性から理由もなくブロックされるのが続いて。婚活イベントだったら、ダメだった理由がわかるのですが、アプリはブロックされておしまいですから精神的にきついんです(苦笑)」

マッチングアプリは、女性が無料、男性は有料というものが少なくなく、女性優位のアプリも多い。実際、筆者の知人にもマッチングアプリを利用している30代女性がいる。以下、その女性の感想である。

「“いいね”を押されると、自分もまだまだ捨てたもんじゃないって思っちゃう(笑)。それに効率的にいろいろな男性を探せるから、もっといい人がいるかもって」

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