なぜ人は「ロードスター」に引き寄せられるのか 30回目の軽井沢ミーティングで再認した吸引力

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軽井沢プリンスホテルスキー場に1000台を超えるロードスターが並ぶ(筆者撮影)

実に、楽しい――。

「ロードスター」を愛する人たちと軽井沢の空気に触れていることが、心底楽しいと思う。

ロードスターとは、言わずとしれたマツダのオープン2シータースポーツカーだ。そのロードスターのオーナーにとっての一大イベントが、軽井沢プリンスホテル&プリンススキー場駐車場で2022年5月28日~29日に行われた。今年で30回目となる「軽井沢ミーティング」だ。

筆者もマツダR&Dセンター横浜を基点に4代目ロードスター(ND)に乗って軽井沢を目指した。

オーナーによるオーナーのためのイベント

5月28日に軽井沢に入ると、町のあちらこちらで初代(NA)、2代目(NB)、3代目(NC)、そして現行のNDのロードスターの仲間たちに出会う。そのたび、お互いに手を振って「ともにロードスターを大切にする気持ち」を伝え合う。

会場に着く前から、イベントは始まっているのだ。全国から軽井沢の会場に集まったロードスターの数は、約1100台にものぼる。

どのロードスターもオーナー好みにカスタマイズされており、1台1台を見ているだけでも楽しい(筆者撮影)

翌日の5月29日は軽井沢ミーティングで終日、ゆったりとした時間を過ごした。この時期としては珍しく、気温30度を超える炎天下となったが、日傘を差したり、木陰で休んだりしながら、ファンの皆さんやマツダ関係者から話を聞いた。

軽井沢ミーティングは、ロードスターの製造・販売を行うマツダ本社やマツダの販売会社/販売店が行うオフィシャルのイベントではない。各地のロードスターオーナーズクラブが中心となって結成された「軽井沢ミーティング実行委員会」が企画し主催する、“ロードスターオーナーによるロードスターオーナーのための集いの場”なのである。第1回は1993年だから今年で29年目、記念すべき30回目の開催となる。

自動車愛好家は、よく定期的なオフ会を開催しているが、軽井沢ミーティングはオフ会と呼ぶにはあまりにも規模が大きく、またマツダ本社との友好関係も深い。こうした点で、オフ会はもとより、他のメーカーが行うファンミーティングとも現場の雰囲気は違う印象だ。

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