双子パンダ初めて食べた固形物「リンゴ」だった訳 2年3カ月ぶりに予約不要に「上野動物園の今」
ジャイアントパンダ5頭が暮らす上野動物園に整理券なしで入れるようになった。東京都と上野動物園が5月20日に発表、5月24日から実施している。それまでは、入園時刻が指定された整理券を電話かウェブサイトで予約する必要があった。整理券なしでの入園は2020年2月28日以来、約2年3カ月ぶりだ(※双子と母親のパンダの観覧は事前の抽選が必要)。
上野動物園は新型コロナウイルス対策のため、2020年2月29日~2020年6月22日、2020年12月26日~2021年6月3日、2022年1月11日~2022年3月22日に臨時休園した。開園しても、整理券予約システムを導入して、1日の入園者数を制限していた。
整理券の予約など簡単だと思われるかもしれないが、上野動物園は違う。1日の入園者数の上限は徐々に拡大し、4月5日以降は8400人(うち双子と母親のパンダの観覧者は4400人)まで増えていたが、平日の早い時間と土日祝日の入園枠は、あっという間に埋まった。とりわけ午前9時30分~10時に入園する整理券を取るのは、受付開始と同時にサイトにアクセスしても至難の業だった。
整理券で入園できるのは1日1回。これがなくなったことで「動物園の外のお店へご飯を食べに行って、園内に戻れる」「天候や気分で、ふらっと立ち寄れるようになってうれしい」といった声が聞かれた。半面、「混雑が心配」との声もある。
QRコードの確認不要で入場がスムーズに
初日の5月24日は、午前9時30分の開園前、チケットの種類によって、3つの行列ができた。(1)オンラインで入園券を購入済みの人、(2)これから入園券を買う人、(3)年間パスポート所有者だ。筆者は年パスを持っているので、午前9時24分からその列に並んだ。すでに大勢の人が並んでいて、かなり後方になった。
上野動物園によると、この日、開園前に並んだのは約430人で、そのうち年パス所有者の列は約280人。一方、3月23日に約2カ月ぶりに開園した際、開園前に並んだのは約220人だった(参照:『「双子パンダ」9カ月で約20kgにぐんぐん成長の今』)。3月23日は双子と母親のパンダが非公開で、その当選者がいなかったという違いはあるが、今回は単純計算でおおよそ倍の人が並んだことになる。
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