年収600万超の転職狙う人が意外と知らない真実 もしかすると、あなたも「ハイキャリア人材」かも

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

確かに、そういうことはあるのだろう。「自分自身の真の価値に気づいていない」ということが。

いま、企業の多くが従業員に「キャリア自律」を促している。副業や兼業を認める大企業が増えているのも、それがキャリア自律のためのトライアルになる、と考えているからだ。なるほど、自分のキャリアは自分で切り開く、というのは主体性を育む意識を尊重しているようで、いいことのように思える。

企業が「あなたの一生を保証できない」と言うのなら

ただ、そのことは裏返せば、企業が「もはや従業員の一生を保証できない」と考えていることを意味する。

だからといって、「企業はなんて身勝手で無責任なんだろう」などと非難するつもりはない。身勝手な感じはあるけれど、それが今の企業のリアルなのだし、これまでが従業員を手厚く処遇しすぎていたのかもしれない、とも思う。

筆者は、転職についてはニュートラルな立場をとる。それは転職を否定するわけではなく、みんなにオススメしたいわけでもない、ということだ。言うまでもないが、それは個々人がそれぞれの考えによって決めることだ。

ただ、企業が臆面もなく「あなたの一生を保証できない」と言うのであれば、自分の市場価値を測ってみることを避けるわけにいかないのではないか。

リクルートの藤原さんは、こんな話もしてくれた。「この方は、こんなに貴重な技術を持っているんだから、どんなメーカーも欲しいはず。日本に50人しかいないのだから、年収2000万円もらってもいいよね、みたいな方がいるんです」

繰り返しになるが、筆者は転職をみんなにススメようとは思わない。だが、もしかすると、あなたも「ハイキャリア人材」なのかもしれない。

間杉 俊彦 フリーライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ますぎ としひこ / Toshihiko Masugi

1961年東京生まれ。1986年ダイヤモンド社に入社、週刊ダイヤモンド編集部に配属。記者として流通、家電、化学・医薬、運輸・サービスなどの業界を担当。2000年に同誌副編集長。2006年より同社人材開発編集部副部長として研修教材や人材育成に関する書籍の編集を担当。2019年3月に退職し、現在フリーライターとして活動。編集を担当した主な書籍に『組織開発の探究』(中原淳、中村和彦著、ダイヤモンド社)、『ヤフーの1on1』(本間浩輔著、ダイヤモンド社)。ライティングを担当した書籍に『プロフェッショナル広報の仕事術』(高場正能著、日本経済新聞出版)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事