玉木宏「難しいことだらけ」な俳優業24年の重み 芸能界に合ってると感じる瞬間はほとんどない

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玉木:当然それはあります。代謝は衰えていくので、そういうこととも向き合いながらトレーニングをしていかなければいけないし、20代のときと同じことをやっていても身体は全然変わっていかないので、あまり過信しないで、そのときどきに応じたものに変えていくというのは必要だと思います。

(写真:内田裕介〈Ucci〉)

──年齢を重ねるにつれ出演する作品も変わってきていると思いますが、どういう基準で作品を選んでいますか?

玉木:純粋におもしろいか、自分が本気で臨みたいか、あとはメッセージの部分がちゃんとあるか……、そこがいちばん大きいです。

僕らの仕事は生涯現役とよく言われますが、歳を重ねることで演じる役は変わってくると思うんです。例えば、夫婦役や刑事役、元ヤクザなどは20代のころは当然できないわけで。でも月日が経つにつれ、経験値がカバーしてくれるようになる。そういう中で、説得力を持たせられるように演じながら、難しさと日々向き合っているところです。

60歳を超えてもこんなに元気なのか?と恐ろしくなる

──今回は、竹中直人さんや吉田鋼太郎さんという経験を積んだ男優さんたちとも共演となりましたが、彼らは玉木さんにとってはどんな存在ですか?

玉木:お二方とも大好きな先輩です。それぞれ違う魅力があって、鋼太郎さんは多才で舞台も多くやられてきた方。竹中さんも監督をやられたりしていますし、僕自身は『ウォーターボーイズ』や『のだめカンタービレ』でお世話になって、師匠や師弟関係の役をやらせていただくことも多くて。

お二人とも共通しているのが、個性豊かでとてもチャーミング。あのような懐の深さも、経験がなければ出せるものではないと思うので、人間的にも俳優としても尊敬しています。

(写真:内田裕介〈Ucci〉)
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