玉木宏「難しいことだらけ」な俳優業24年の重み 芸能界に合ってると感じる瞬間はほとんどない

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玉木:僕が通っているジムや道場などです。そこで趣味の話をしたり、紹介してもらってどんどん輪が広がっていくという感じです。いろいろなことを吸収するには、その道のプロフェッショナルに聞くのがいちばん早いと思っているので、そういう人たちと積極的に会って話しています。

歳を取れば取るほど難しいことに直面する仕事

──芸能界の交流はいかがですか?

玉木:少なくなってきましたね。でも、2年くらい前だったかな、ひょんなことをきっかけに『ウォーターボーイズ』で共演した妻夫木(聡)くんと会ってごはんを食べました(笑)。映画からは20年、プライベートでは10年近く会っていなかったんですが、お互い結婚して子どももいて環境が変わったけど、不思議と時が止まっていた感じはまったくなくて。当然、僕も彼の活躍は、会っていなくても見ていたからだと思いますが、積もり積もった話をするのはおもしろかったです。

(写真:内田裕介〈Ucci〉)

──玉木さんは来年でデビュー25年になります。芸能界は自分に合った場所だと思いますか?

玉木:合っているなと思う瞬間はほとんどないかもしれないです(笑)。

──そうなんですか。

玉木:この仕事はいつまで経ってもその都度、難しいことだらけです。もちろん24年間という時間でいただいた仕事はすごく経験になっていると思うし、“24年間やってきたんだから、大丈夫だろう”と自分に言い聞かせているというか(笑)。でもいただくお仕事に関しては、年々歳を取れば取るほど難しいことに直面したりもするので。だから当然気を抜くことはできないし、自分とも向き合わないといけない。先輩方を見ていても先ほどの話じゃないですけど、皆さんお元気ですし(笑)。自分はいつまでたってもこういう感じでやっていくんだろうなと思います。

(文/花村扶美 写真/内田裕介〈Ucci〉 
スタイリング/上野健太郎 ヘアメイク/渡部幸也〈riLLa〉)

●玉木宏(たまき・ひろし)
1980年、愛知県生まれ。1998年、ドラマ『せつない』(テレビ朝日系)で俳優デビュー。2001年、映画『ウォーターボーイズ』で注目を集める。その後、NHK朝ドラ『こころ』(2003年)で知名度を確立し、2006年、ドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の千秋真一役で大ブレーク。
代表作はNHK朝ドラ『あさが来た』、ドラマ『鹿男あをによし』(フジテレビ系)、『砂の器』(テレビ朝日系)、『竜の道 二つの顔の復讐者』(関西テレビ)、『桜の塔』(テレビ朝日系)、NHK大河ドラマ『功名が辻』『篤姫』『平清盛』『青天を衝け』、映画『恋愛小説』(2004年)、『雨鱒の川』(2004年)、『真夏のオリオン』(2009年)、『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』(2016年)、『悪と仮面のルール』(2018年)、『空母いぶき』(2019年)、『HOKUSAI』(2021年)など。
映画『極主夫道 ザ・シネマ』は6月3日より公開予定。現在、二宮和也主演ドラマ『マイファミリー』(TBS系毎週日曜日21時~)に出演中。映画『キングダム2』『この子は邪悪』の公開を控えている。
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