玉木宏「難しいことだらけ」な俳優業24年の重み 芸能界に合ってると感じる瞬間はほとんどない

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(写真:内田裕介〈Ucci〉)

──アクションシーンもキレがよかったです。

玉木:アクションの割合が本当に多くて。撮影していると、また今日もアクションだ、またこの日もアクションだと(笑)。毎日のようにアクション部の人と直接SNSでやり取りをして「こういう動きを考えていますけど大丈夫ですか?」と連絡が来ると、「全然大丈夫です」と返したり。

アクションに関しては自分でやれるならやりたい

──3年ほど前から趣味で続けているブラジリアン柔術も、アクションに生かされたのでは?

玉木:当然、柔術の技も取り入れたので、いつも習っている先生には映画の現場にも来ていただいて、空いた時間には道場で練習もしました。そうやって趣味でやっていることを生かせるというのはすごくありがたくもあるし、やる意味も出てくると思いました。本当はもっと入れたかったんですけど、龍は柔術をやっている設定ではないので(笑)。まぁ、キレイな本当の柔術の技とは違うけど、それっぽい技に見えるようにと意識して取り入れてもらった感じです。

──アクションの中にもどちらかというとコミカルな部分がある感じで。

玉木:そうです。そこはすごく意識していて。龍もいまは純粋に主夫だし、元極道という意味で若くもないので、全体的な殺陣の振り付けやアクションの所作も、キレよくというよりも何か無茶苦茶になりながらも真っすぐ前に向かって行くような感じで。キレイな動きというよりも勢いでガ~っといっている感じを大事に組み立ててもらいました。

──そのあたりはこだわりの部分にもなっているんですね。

玉木:基本的にアクションに関しては自分でやれるならやりたいと思っていたので、見え方ひとつにも、自分がちゃんと体を使って臨む意味はあると思います。

──先ほど、体を作っていくというお話がありましたが、玉木さんも現在42歳。LEON世代でもありますが(笑)、20代、30代のときと比べてご自身の身体の変化は感じますか?

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