ロイヤルホスト、内紛劇の舞台裏 会長が現体制に反旗
委任状争奪戦に発展か
今井氏側は今後も会社側へ協議を持ちかける方針だが、会社側が提案に応じる気配はない。その場合、今井氏側の代理人を務める幡田宏樹弁護士は、「3月初めの株主への招集権通知後に、委任状争奪戦(プロクシーファイト)を行う可能性がある」と言明。株主総会を舞台にした全面対立に発展する様相を見せている。
一方、ロイヤルHD株を合計で約12%所有する創業家一族は、会社側を支持する方針を早々に表明。これに対し、今井氏側の保有比率は0・09%にとどまっているが、浮動株がどう動くかは未知数だ。
ロイヤルHDは既存店売上高が昨年8月まで48カ月連続前年割れを記録するなど不振。客単価700円前後のイタリアレストラン「サイゼリヤ」など低価格チェーンが台頭する中、1000円を超える客単価で勝てなかった結果だ。こうした責任は内紛当事者の双方にあるともいえる。株主はどちらにつくか難しい選択を迫られそうだ。
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(二階堂遼馬 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2011年2月19日号)
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