阿部サダヲ、劇団の仲間に「恥ずかしい」と思う訳 今や演技より「稽古初日のジャージ」が気になる
松尾スズキさんが演出と脚本を手がける舞台『ドライブイン カリフォルニア』が、5月27日から東京・本多劇場で再々演されます。主演・アキオ役を務めるのは阿部サダヲさん。
舞台のみならず、テレビやCM、バンドなど多岐にわたりマルチな才能を発揮する阿部さんですが、松尾さんの舞台で主演を務めるのは3年ぶりとか。
近年はよきパパから猟奇的な殺人鬼まで、幅広い役柄を飄々(ひょうひょう)と演じ分け、俳優としても脂の乗り切った阿部さんは松尾作品とどう対峙するのか? 最近カッコよさを増していると評判のモテる50代の素顔にも迫ります。
松尾さんはすごさが増している感じはする
──松尾(スズキ)さんの作品では、実に3年ぶりの主演ということですが、改めて阿部さんにとって松尾ワールドの魅力とは?
阿部:松尾さんの作品って僕にとっては共感ができるところとまったくできないところの幅の広さがすごくて。何それっていうのと、なんかドキッとするぐらいわかるっていうときがあるんです。それが面白いなと。
あと人に対しての見方というか距離感みたいなところ。例えば……いちばん怖いのってやっぱり人だよね、みたいなことってあるじゃないですか。それを面白く笑いに変えられる能力は本当にすばらしい。普通だったら(演者の)怒りのパワーがガ~っと上がってくるようなシーンでも、すっと笑いに変えてくれるという。松尾さんはそれがいちばんすごいと思いますね。たまに、まったく理解できないところもありますけど(笑)。