「イスラム国よ、まず日本政府と交渉を」 イスラム法学者のハサン中田考氏が提案

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これまで米英の人質については、攻撃をやめることを要求していたが、日本へは金銭を要求している。この点から米英と日本の扱いとがISISにとって異なることが分かる。ただ、ISISと戦う国を支援するといっているので、十字軍の一員と見なされてはいるのだろう。

人道支援は、赤新月社を通じてISIS域内に行うことが、人質を救出する唯一の方法だ。最悪のケースは今現在行われている空爆に巻き込まれてしまうことだ。もちろん時間以内に日本政府の対応がなく殺害される可能性もある。

私はそのために政府に協力をしたい。政府から直接的な要請はないがコンタクトがないわけではない。ISISとも直接連絡は出来ないが連絡できることは確認している。

ハサン氏のISIS宛メッセージは以下のとおり

まず日本語で、続いてアラビア語で発言した。

ウマルさんへ、イスラム国の友人、知人達へ

1.日本の政府に対して、イスラム国が考えている事を説明し、こちらから新たな提案をするから待ってほしい。

2.72時間で人質に対して、何かをするのはやめてほしい。

3.私も行く用意があります。

4.1月17日にヤズィーディの350人の人質を人道目的で解放したことを知っている。評価している。それで印象も良くなっている。日本人を釈放することがイスラムとイスラム国のイメージを良くするし、私も望んでいる。ムスリムの人も望んでいる。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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