アイドリングストップ機能が低燃費競争の必須アイテムに

いま自動車業界で、にわかに搭載が広がっている機能。それが「アイドリングストップ」だ。

昨年12月に発売されたトヨタ自動車の小型車「ヴィッツ」。1カ月の受注台数2万2000台のうち、約14%が同機能付きだった。1クラスしか設定がなく、価格もベース車に比べ6万円高いが、「想定を上回る人気」(同社)という。これを受け、「他のグレードへの追加搭載も考えたい」(山本博文チーフエンジニア)との声も出始めているほどだ。

実は機能自体は古い。トヨタは1981年から乗用車に採用。が、再始動に時間がかかる、バッテリー寿命の問題等から、普及しなかった。搭載車が増え始めたのは2009年以降で、マツダは「アクセラ」、日産自動車は「マーチ」で採用。軽自動車でもダイハツ工業が今後の新型車すべてに搭載する意向を示した。これは新技術で、エンジンの再始動がより短時間、かつスムーズになったのが大きい。マツダの場合、直噴エンジンの燃焼エネルギーを活用し、0.35秒で再始動させる。

背景には熾烈な“低燃費競争”がある。現在はどこも0.5キロメートル/リットル刻みで低燃費を競い合う。アイドリングストップはカタログ上、燃費を10%程度改善するとされる。消費者のエコ志向の高まりとともに、今後は各社にとって「必須アイテム」となりそうだ。

(並木厚憲 =週刊東洋経済2011年2月11日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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