上海「団地5000人を市外隔離」日本人の切実な声 封鎖生活1カ月、住民たちはSNSで抵抗を続ける
梨浜さんが暮らすのは、上海中心部から1~2キロ離れた再開発エリアに建つ古い団地だ。日本で1960~1970年代に建てられた巨大団地と似ており、100棟以上に計5000~6000人が住んでいる。
棟によってはキッチンやトイレが共同で、老朽化しているが、交通の利便性が高い割に家賃が安いため、上海人に人気がある。外国人の住人はほとんどいない。梨浜さんは3LDKの部屋を中国人のルームメイト2人とシェアしている。
ロックダウンに突入
3月初旬、上海では陽性者の隔離施設から感染が広がり始めた。梨浜さんの団地はこの隔離施設と同じエリアにあったため、3月14日に48時間の予定で封鎖された。ところが48時間を過ぎても封鎖は続き、19日にやっと解除された。
その後、上海市が東西に分けて3月28日から都市封鎖を断行すると発表。西側に位置する団地は4月1~4日に封鎖されることになった。西南部に住む梨浜さんは27日に食料を買いだめしようと家を出たが、「近隣で感染者が出て、団地の出入り口が急遽塞がれてしまった。結局そのまま4月1日のロックダウンに突入してしまった」という。
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