「起業は若いほど成功する」という俗説にモノ申す 年配の創業者はメディアに取り上げられないだけ
医療やバイオテック企業の創業者はわりと年齢が高い(平均42歳)が、消費者向けテック企業でもやはり幅広く、この分野のマーケットをつかめるのはミレニアル世代だけという説に逆らっている。
マーク・ロアがeコマースのウェブサイト、ジェット・コム(Jet.com)を始めたのは42歳、そして45歳のときウォルマート(Walmart)が33億ドルで同社を買収した。デイヴィッド・ダフィールドは64歳で人材管理ソフトウェアのワークデイ(Workday)をつくった。だから若くても年配でも、特に有利なことはないのだ。
俗説に振り回されていませんか?
シリコンバレーで仕事をしていると、成功する企業についてのさまざまなステレオタイプな俗説が聞こえてくる。
いわく10億ドル達成企業の創業者はほとんどアイビーリーグの大学を中途退学している。有名なアクセラレーター・プログラムを受けなければならない。個人の問題を解決する事業でなければならない。それまでになかったアイデアで市場に一番乗りすれば競合しないですむ。
これらが当てはまる企業も何社かはあるだろうが、ほとんどは当てはまらない。
起業するとき、誰かの成功物語と同じことをしようとしたり、ある特定のやり方でチームをつくろうとしたり、ステレオタイプに合わせようとしてしまう人がいる。しかし、こうした俗説が、有望な創業者や投資家にダメージを与えるようなことがあってはならないと私は常々感じている。
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