「起業は若いほど成功する」という俗説にモノ申す 年配の創業者はメディアに取り上げられないだけ

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革新的なスタートアップ企業は、大きなリスクを厭わない若者が始めるという伝説はすたれていない。これはレヴィに限った話ではない。ITの天才少年の像は一般大衆が持つ伝説のイメージに刻み込まれている。

マーク・ザッカーバーグがハーバードの寮の部屋でフェイスブック(Facebook)のコードを書いたのはよく知られている。メラニー・パーキンスがグラフィック・デザインのプラットフォーム、キャンバ(Canva)のアイデアを売り込んだのは、22歳のときだった。リテッシュ・アグルワールは19歳でオヨ・ルームズ(Oyo Rooms) を始め、それが数十億ドルの価値を持つ世界的なホテルチェーンへと成長した。オンライン決済サービス会社のストライプ(Stripe)を共同で設立したパトリックとジョン・コリソン兄弟は、30歳前にビリオネアとなっていた。

実は成功する創業者の半分は34歳以上!?

たしかに20代の若者がつくった会社が大成功した例はある。しかしスタートアップの大半は違っている。年配の創業者はメディアに取り上げられないだけだ。

たとえばクラウドを基盤としたソフトウェア会社アナプラン(Anaplan)の創業者ガイ・ハドルトン。彼は大学を中退して軍隊に入り、ニュージーランド特殊部隊で大尉まで出世した。企業の管理職として働いていた1998年後半、彼はソフトウェアを使って、事業の計画、追跡、分析、予想をもっとうまくやる方法を思いついた。

そのアイデアをもとに、最初の会社アデイタム(Adaytum)を設立した。それはのちに1億6000万ドルで買収された。それから数年後、ハドルトンが50歳のとき、自分が生み出したプロダクト―クラウド基盤のソフトウェア―をさらに向上させる方法を考案した。

ハドルトンはアナプランという、事業計画ソフトを大企業に販売する新しい会社をつくった。アナプランはニューヨーク証券取引所に新規株式公開し(IPO)、評価額30億ドルをつけた。

10億ドル達成企業全体を見てみても、創業者の年齢は18歳から68歳までと、幅広い。中央値は34歳、つまり半分は34歳以上であるということだ。

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