「起業は若いほど成功する」という俗説にモノ申す 年配の創業者はメディアに取り上げられないだけ
このような年齢のばらつきは、10億ドルを達成していないスタートアップ企業とほぼ同じであり、創業者の年齢とその企業の成功との間に強い相関はない、つまり関係ないということになる。若いほうがやや有利であることがデータで示されているが、統計上は大きな違いではない。ただ若いグループ(34歳未満)のほうが、平均すると大きな価値を生み出している。
平均で考えれば34歳以上の創業者のほうが、ビジネス経験が長い。3分の2が(ハドルトンのように)前にも会社をつくっている。残り3分の1は起業こそ初めてでも、大企業で管理職を務めたり、大きなチームやプロダクトの管理をしていたりするなど、関連業務で経験を積んでいる場合が多い。
ビデオ・コミュニケーション、ズームの創業者エリック・ヤンは41歳で会社をつくった。それまではシスコの上級副社長として、何千人ものチームを率いていた。ホートンワークス(Hortonworks) のエリック・バルデシュウィーラーは、46歳で会社を始めた。それまではヤフーでHadoopのチームをつくり運営していた。アイデンティティ管理のオクタ(Okta)を設立したとき、トッド・マッキノンは37歳だった。それまで彼はセールスフォース(Salesforce)で100人のエンジニアのチームを率いていた。
創業時CxOの年齢はさらに幅広い
創業時のCxO(CEOに次ぐランク、ナンバーツーを表すのに使われる用語)の年齢は、もっとばらついている。だいたいはCTO(最高技術責任者)だが、最高科学責任者(CSO)、医学責任者(CMO)になることもあれば、もっと一般的なところでは、最高執行責任者(COO)がなることもある。
10億ドル達成スタートアップ企業では、創業時のCxOの年齢は16歳から76歳と、CEOよりも幅広い。
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