子育て世帯の預貯金は結局、「何カ月分」必要か 資産形成のためのお金の置き場所を考える

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中長期の視点で着実に資産形成をするなら投資信託がいちばんおすすめです。その中でも積立NISAは中期〜長期、iDeCoは長期での資産形成になります。

初心者におすすめな「投資信託」

投資信託

投資信託は、投資家から集めたお金を資金として、運用のプロが株式や債券などの金融商品に投資・運用し、運用益を投資家に分配する商品です。日本国内や海外の株式や債券、不動産などさまざまな資産がひとつのパッケージになっている“福袋”のようなものというとわかりやすいかもしれませんね。

今、日本では約6000種類の商品(投資信託)があります。証券会社によっては100円からの積立ても可能です。個別株とは異なり、いくつもの資産に分散して投資をするのでその分リスクも少ないですし、運用のプロに任せられるので初心者の方におすすめの商品です。

デメリットとしては、投資商品ですので増える可能性もありますし、元本割れする可能性もある点です。また、販売手数料や信託報酬など各種手数料もかかりますので事前に確認しましょう。

投資信託をはじめるなら、まずは積立NISAがおすすめです。運用して得た利益が非課税になるというメリットがあります。先ほどもお伝えしたとおり、通常資産運用で増えたお金には約20%の税金がかかりますが、NISAの制度を使うと年間40万円までの投資元本による運用益が非課税となります。

いつでも解約してお金を引き出すことができるので、流動性も高いです。ただし、タイミングによっては元本割れする可能性もあるのでこの点は注意が必要です。

基本的には来月、来年などすぐに必要なお金ではなく、例えば子どもの入学費用や結婚式の費用など5年、10年先のためのお金として、長期での分散積立投資を前提としています。

さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)も非常に大きな税制優遇があるので、余裕があれば、こちらの制度も活用して積立できるといいですね。具体的には3つのメリットがあります。

1つ目は、掛け金が全額所得控除される点です。これにより、所得税と住民税が軽減されます。2つ目は、運用して得た利益が非課税となる点です。こちらはNISA・つみたてNISAも同様ですね。3つ目が、受け取り時にも税優遇がある点です。

デメリットは60歳になるまで解約できないことや、元本保証ではない点です。

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