子どもの世話をするのに「しすぎることはない」 佐藤ママ流「我が子への全力サポート」のススメ

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私は、子どもたちが進学で家を出るまで、先に述べたように手をかけて育ててきましたが、現在、成人した4人の子どもたちは掃除、洗濯、自炊などをちゃんと自分でやっています。

子どもはいつまでも子どもじゃないんですよ。大人になったら、脱ぎっぱなしにすることはありません。わが家の子どもたちも、大学生になったら、脱いだものはすぐに洗濯機に入れていました。

だから、「手をかけすぎると自立しないのでは?」「世話を焼きすぎるとマザコンになるのでは?」なんて心配しなくても大丈夫です。

子どもは日々成長していますから、親にやってもらったことをきちんと自分でやるようになりますよ。

子どもに「世話をしすぎる」ことはない

現代は、SNSの普及によって玉石混淆の情報が氾濫しています。「人の意見はあくまでも参考に」くらいに思っていないと、さまざまな人の意見に振り回されて、精神的に疲れてしまいます。たとえば、自分がやっていることに対して、それはおかしい、間違っていると指摘し、「そんなの常識でしょ!」と言ってくる人もいます。

私の子育てについて「片づけや手伝いをさせないと自立しない」などなど、意見を言う方もおられます。それが「常識」だという理由ですが、そう言われたからといって、「私が常識外れなのかしら」と落ち込むことはありません。その「常識」は、いったい誰の常識なのでしょうか。単にその人が思っているだけ、せいぜい、その人の周りの人が言っているだけではないでしょうか。

私は、子どもに世話をするのに「しすぎることはない」と思います。たくさん時間と手間をかけて、愛情たっぷりに育てると、子どもは温かい気持ちで育つと思います。子どもが大人になったときに、「親が手伝ってくれたら、もっと楽にできたのに……」と思われるより、「親にたくさん手伝ってもらってよかった」と思われるほうがいいですよね。

手をかけて育てていると、必ず、「それはやりすぎ!」と非難してくる人がいます。でも、そんな言葉に惑わされないで。そんなときには、心の中で「世話をしすぎてもマザコンにはならない」「手をかけすぎても自立できる」とつぶやいてください。そして、堂々とわが子のお世話をしましょう。

親がかわいいわが子へのサポートをためらうことはありません。とことん手をかけて、愛情を注いでください。子どもは、親が一生懸命に自分のお世話をしてくれることをうれしく感じるでしょう。親の全力サポートによって、親子の信頼関係を築くことができるのです。

佐藤 亮子 「東大理Ⅲに合格した3男1女」の母

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さとう りょうこ / Ryoko Sato

大分県出身。津田塾大学卒業。大分県内の私立高校で英語教師として勤務。結婚後、夫の勤務先の奈良県に移り、専業主婦に。長男、次男、三男、長女の4人の子どもを育てる。長男、次男、三男は灘中学・高等学校を経て、東京大学理科III類に進学。長女は洛南中学・高等学校を経て、東京大学理科III類に進学。現在、長男、次男、三男は医師として活躍。長女は東大医学部の学生。その育児法、教育法に注目が集まり、全国で講演を行う。『頭のいい子に育てる 3歳までに絶対やるべき幼児教育』(東洋経済新報社)ほか著書多数。

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