芸人ヒロシ、2万円以下の愛用テントを語り尽くす お金をかけないソロキャンプの始め方
――これは、二重構造になっているんですか?
そうです。シングルウォールといってテント生地が一枚しかないテントもあるんです。それらの中には、登山者向けに作られていて、テントの総重量が500グラム台とかの軽いものもあるんです。だから、軽量にこだわるなら、そちらを選択してもいいと思います。
あと、僕が勧めるポイントの2点目は、前室が広く作られているものです。テントの入り口の前にある、靴やリュックを置いたりするスペースを前室と呼ぶんですね。僕はキャンプをやる際、この前室に座って、焚き火をやりながら、一日の多くの時間を過ごすんです。ここが広いと、快適なんですよ。
火の高さに気をつければ、タープの下で焚き火も
――これは二重構造のテントじゃなければ、無理ですよね?
インナーテントとフライシートの隙間を利用して、大きな前室が作られるから、基本はそうですね。ただ、シングルウォールのテントでも、小さめの前室が作れるものはありますけど。僕が今挙げた二つのドームテントでいうと、「ツーリングドーム」のほうが前室が広いです。
ちなみに、僕が持っているどちらのドームテントも、途中で小雨が降っても、入り口の「ふんどし」と僕が呼んでいる部分を跳ね上げて、ポールを立てて固定すれば、雨よけにすることができるんです。火の高さに気をつければ、このふんどしタープの下に座って焚き火だってできますよ。
――雨の中でやるソロキャンプも、ちょっと楽しそうですね。
晴れているに越したことはないですけどね。雨が降っているのをテントの前室から焚き火しながら眺めるのは、悪くないです。昨今はゲリラ豪雨もあるから注意しないといけないけれど、慣れてきたらトライしてもいいですね。
あと、二重構造のダブルウォールにすると、インナーテントとフライシートの間に空間ができますよね。空気の層ができるから、真冬にテントを立てても、インナーテント内部が結露しにくいんです。これが一枚のシングルウォールだと、内外の温度差でテント内に結露が発生する可能性が高くなるんですね。これもダブルウォールを勧める理由の一つですね。