なだ万新展開、「創業家引退」が筋書だった!

会長はアサヒ出身、次期社長は「現代の名工」

新体制で創業家社長の楠本正幸氏は取締役相談役に退く(写真上)。後任には、現在、総料理長を務め現代の名工にも選ばれた専務の木浦信敏氏が就く(写真下中央)(写真はなだ万『百八十年史』より)

昨年12月、アサヒビール傘下に入った日本料理の老舗「なだ万」。グループ化を機にアサヒビールでは役員を派遣する予定だったが、1月14日になだ万の新体制を正式に発表した。

これまで空席だった会長職には、アサヒビールの執行役員営業統括本部副本部長だった谷田部二郎氏(57)が、1月20日に開催する臨時総会を経て就任する予定。谷田部氏はアサヒがなだ万の株式を取得した昨年12月9日付けで、顧問に就任していた。

なだ万会長の就任予定にあたって谷田部氏は、「歴史ある『なだ万』のさらなる発展に向けて、アサヒグループとのシナジーを最大化するために微力ながら全力を尽くしたい。社員がいきいきと働ける環境づくりに努めるとともに、歴史と伝統をしっかりと受け継いでいきたい」とコメントしている。

アサヒビールからの役員派遣は規定路線だが、今回の役員人事では1989年に社長に就任し、老舗企業のトップとして20年以上指揮を執ってきた楠本正幸氏が退き、取締役相談役に就く点もこれまでにない大きな変化だ。

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