【産業天気図・海運業】「世界の工場」の恩恵享受、運賃市況は今や成層圏

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タンカー市況が天井を突き抜けた。VLCC(大型タンカー)の運賃指数であるWSは8月の100台から今秋には350にハネ上がった。これまでの最高値は石油危機の時につけた325。
 原料運搬船(バラ積み貨物船)も負けてはいない。ケープサイズと呼ばれる大型の鉄鉱石運搬船の市況は、年初に9万ドルという空前の高値をつけた後、いったん年央には半値にまで急落したが、そこからまたV字回復し、現在は10万ドル。市況高騰の原因は、中国。世界中から資源を買いまくり、船腹需給を逼迫させている。
 原料輸送が超繁忙なら、製品輸送を受け持つコンテナ船も悪いわけがない。アジア−北米航路だけでなく、欧州航路やアジアと南半球を結ぶ南北航路も絶好調だ。
 堅調な荷動きを背景に、海運会社は2005年の運賃交渉でコンテナ1個当たり285ドルの値上げを打ち出す方針を早々と固めた。
 市況高騰に背中を押され、海運各社は船舶建造の大投資に踏み切った。が、コンテナ船でも、新船が大量に出てくるのは06年から。少なくとも、05年いっぱいは「我が世の春」の快晴が続きそうだ。
【梅沢正邦記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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