
Ted Sarandos 1964年生まれ。2000年ネットフリックス入社。以降、あらゆるコンテンツの調達および製作を担当するチームを統括。『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(13年)などオリジナルコンテンツの製作を主導。20年、創業者兼会長兼CEOリード・ヘイスティングス氏と並んで共同CEOに就任。最高コンテンツ責任者を兼務。(©Art Streiber)
ネットフリックスが日本に進出して7年目に入った。現在、国内会員数は500万人、日本発の映画やシリーズの世界配信本数は約90本に達する。ネットフリックス共同CEO/最高コンテンツ責任者であるテッド・サランドス氏は「日本国内でネットワークを築けた結果」と評価した。では、日本からも韓国オリジナルシリーズ『イカゲーム』のような世界的ヒットを生み出せる可能性ははたしてあるのか。その答えを独占インタビューで明かした。
──2021年第3四半期(7~9月)決算は売上高が前年同期比16%増の約75億ドルという好業績です。アジア地域の好調が要因ということでしょうか。
好調の要因は、世界的な傾向として、提供する作品そのものに興味を持ってもらっていること。日本進出以前と比べると、ローカル発コンテンツは着実に増えている。そうしたコンテンツが求められていることも大きい。
──なぜローカル発コンテンツが注目されているのでしょうか。
ローカルらしさを持ち合わせたストーリーテリングをグローバルプラットフォームに乗せることで、世界的なヒットに結び付けることができた。単純にグローバルで受けるものをつくろうとしても、継ぎはぎだらけのものになりかねない。普遍的でローカルらしいコンテンツであるからこそ、世界の誰かの心を打つのだと思う。
──1億4000万世帯に視聴された『イカゲーム』は成功例です。それまで世界視聴トップだった『ブリジャートン家』と比較すると、制作費は低く、外国語作品という不利な条件もあった。なぜヒットしたと思いますか。
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