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熱海バブルが災害で暗転 移住人気剝げ、地域経済復活探る

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土砂災害で浮かんだ課題は、傾斜地に立ち、耐震性で難ある住宅だった。

被災した現場では現在も復旧作業が続いている(筆者撮影)

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一時の財政危機から回復し、人気観光地として活気を取り戻していた静岡県熱海市。コロナ禍で二拠点居住や移住先としても注目が高まっていた。

市内のリゾート物件を多数手がける不動産仲介会社の営業員によると「この1年で2000万円以上のリゾートマンションがハイペースで売れ続け、分譲時の価格より高値で取引されるほど“熱海バブル”に沸いていた」という。

そんな好況を迎えていた熱海を突如不幸が襲った。今年7月3日に伊豆山地区で大規模な土砂災害が発生。盛り土を含む土石流で、住宅が流されるなど131棟の家屋が被害に遭い、死者26人という甚大な被害をもたらした。今も行方不明者1人の捜索が続いている(9月22日現在)。

被害は直接的なものだけでなく熱海の観光業にも打撃を与えた。「災害が起きたのは伊豆山の一部だが、連日の報道で熱海全域が被災したと勘違いした人も多い。風評被害で災害直後は宿泊のキャンセルが相次いだ」(ホテル経営者)。

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