実家を相続したのはいいが、放置されていた空き家をいざ売ると決めたら、より高い価格で売却したいもの。しかし、右も左もわからない状態では、思わぬ損をしかねない。ここでは、少しでもよい条件で家を売るためのポイントについて、6つのQ&A形式で説明したい。
Q1. 自宅を売るとき、不動産会社をどう選べばよいですか?
A まず基本として売却を依頼するときは、“両手仲介”に固執しない不動産会社を選ぶべきだ。両手仲介とは1つの不動産会社が売り主と買い主の双方を仲介すること。売り主と買い主の両方から仲介手数料がもらえるため、両手仲介をする会社は少なくない。
だが両手仲介では「高く売りたい」売り主と「安く買いたい」買い主との間で利益相反が生じる。契約成立を優先するため、「安くてもいいから買ってもらおう」と担当者が考え、売り主の利益が二の次になるおそれがある。
そうした不動産会社は顧客の囲い込みをしやすい。不動産の販売情報は「レインズ」というネットワークシステムを通じて閲覧できる。囲い込みをするような不動産会社は同業から問い合わせがきても、「その物件はすでに買い手がいる」とブロックしてしまうのだ。
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