【産業天気図・造船】受注残3年分と安定だが、収益低調続き「晴れ時々くもり」

世界的な船舶需要の好調を受けて、造船業界は久々のブームに沸いている。日本の新造船受注量は1999年に869万総トンで底打ち後、回復に転じ、ほぼ一本調子で上昇。2003年には前年比62.7%増の2062万総トン(99年比2.4倍)へ急増した。2003年末の受注残も99年末比2倍強の3595万総トン(2004年3月末3658万総トン)へと大きく上昇。各社とも受注は大幅に伸び、ほぼ3年先まで仕事量を確保している模様だ。
 受注は絶好調、工事もフル操業状態。だが、2年前の1ドル=120円時代に受注した工事のため採算的には厳しく、2004年3月期は住友重機を除くと各社赤字だった。
 2005年3月期は、豊富な受注残を抱えているため、各社とも受注を大幅に抑制。一方、採算は赤字工事が峠を越して改善するが、部門収益は収支トントンないし黒字浮上程度と、まだ厳しい状態が続く。来期は高水準の完工と受注価格の上昇などで採算が向上し、利益は回復力を強めるだろう。
【田中房弘記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • 埼玉のナゾ
  • 日本野球の今そこにある危機
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
変わる日立<br>IoTで世界へ挑む

日本を代表する巨大総合電機企業が今、「脱製造業」ともいえる動きに舵を切っています。攻めの主役は「ルマーダ」。社長の肝煎りで始まった独自のIoT基盤です。データを軸にGAFAと組むことも辞さないという改革の成否が注目されます。