コンビニでもデリバリー需要が急増するが、配達戦略は分かれている。
今年8月、東京オリンピックのサッカー日本代表戦がハーフタイムに入った瞬間。コンビニエンスストア、ローソンの店舗はてんてこ舞いの忙しさとなった。ウーバーイーツ経由で酒やデザート、「からあげクン」などの注文が続々と入ったからだ。
今、コンビニの商品を配達するフードデリバリーの市場が急拡大している。ローソンがウーバーイーツに出店する形でデリバリーサービスを開始したのは、2019年8月のこと。ローソンの吉田泰治・新規事業本部本部長補佐は「ローソンの商品群なら出前市場も取り込めると思った」と話す。
ウーバーイーツに出店した理由について吉田本部長補佐は、「まだ市場が過渡期なので、自社サービスだと十分な売上高を取れず、配送コストに圧迫されるからだ」と明かす。
コロナ禍の後押しもあり、出店するデリバリー会社を4社まで拡大。一方でサービスを手がける店舗も21年7月時点で約2100店まで増やした(下図参照)。
「コロナ禍はきっかけにすぎない。デリバリー市場の規模が今の約6000億円から2兆円になる可能性は十分ある。22年2月までには3000店で展開したい」と吉田本部長補佐の鼻息は荒い。
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