「1日10時間以上働いており、休めたのは正月三が日くらい。本当にしんどい」
都内でウーバーイーツの配達員をする40代の男性はこのようにぼやく。それだけの激務をこなしても生活するだけでギリギリ、貯蓄する余裕などないという。子どももいて養わなければならないが、ほかの仕事も見つからず、「先は見通せないが、働き続けるしかない」と諦め顔だ。
コロナ禍の長期化に伴って、飲食店などの配達を担うフードデリバリーは大盛況。市場調査会社のエヌピーディー・ジャパンによれば、2020年の市場規模は前年比50%増の6264億円に達するなど急拡大を遂げている。そのメインプレーヤーは何といってもウーバーイーツだ。
だがここ最近、サービスを支える配達員から、報酬をめぐって不安の声が続々と上がり始めている。
ウーバーイーツの配達員は、商品を配達して初めて報酬を得る。案件を獲得するまでの待機時間や、出発地となる店舗に到着するまでにかかる時間は報酬の対象外となり、「時給は1000円を下回る水準」(冒頭の配達員)で、コンビニエンスストア以下だ。
さらに、今年5月にウーバーイーツが実施した報酬体系の変更が追い打ちをかけている。
それまでは、飲食店から商品を受け取ったときに得られる「受取料金」(265円)、注文者に商品を渡すときに得られる「受渡料金」(125円)、そして飲食店から配達先までの距離に応じて得られる「距離料金」(1キロメートル当たり60円)の合計から、「サービス手数料」として1割を差し引いたものが基本報酬だった。
それにエリアの繁忙状況などに応じた追加報酬(インセンティブ)が加算されたものが、最終的に配達員に支払われていた。
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