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「『優しさの勘違い』はやめよ、女性も修羅場に放り込み、育てる」 インタビュー/ダイキン工業 会長 井上礼之

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いのうえ・のりゆき 1935年生まれ。同志社大学経済学部卒業後、57年に大阪金属工業(現ダイキン工業)入社。人事、総務畑を主に歩み、79年取締役。17年ぶりに赤字転落した直後の94年に社長就任。2002年に会長兼CEOとなり、14年から取締役会長兼グローバルグループ代表執行役員(撮影:ヒラオカスタジオ)

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エアコン製造で世界首位級のダイキン工業。かつては典型的な「男性社会」の会社だったが、ここ10年で女性の管理職や技術者が増えている。女性活躍推進プロジェクトの旗振り役、井上礼之会長にその背景を聞いた。

──2011年、井上会長の直轄プロジェクトとして、女性活躍推進に本腰を入れました。

当社は以前から、多様な価値観を是として受け止める、ダイバーシティ経営を心がけてきた。ビジネスの世界展開によって、社員の8割近くを外国人が占めるようになり、中途採用や障害者、高齢者の雇用にも積極的に取り組んできた。その中で遅れていたのが、女性の活躍推進だった。

製造業は一般的に男社会だといわれるが、その中でも当社は、(部長や課長などの)基幹職における女性の割合が製造業の平均を下回るなど、男女関係なく能力を発揮できる企業風土には程遠かった。そこで11年に会社を挙げて女性活躍推進を宣言するに至った。

──女性が男性と同じようにキャリアを積めなかった要因とは。

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