女性活躍推進の最前線で奮闘する人事担当者に、7つのポイントを直球質問。
職場におけるジェンダー格差を解消し、女性が活躍できる環境を整えようと、企業はさまざまな工夫を凝らしている。
だが、導入した制度などがうまく現場で機能するとは限らず、予想だにしなかった問題も噴出する。4社の人事担当者に、理想と現実を聞いた。(Web上で行った座談会を基に構成)
LGBTQも大切になった
①「女性活躍」進捗度
A:僕の会社ではダイバーシティ推進策の一環として女性登用に急激に力を入れている。女性管理職はすでに3割を超えるが、経営陣は「早く5割にしろ」と言っている。曰(いわ)く消費者の半分は女性なのに管理職にジェンダー格差があるのはおかしいではないかと。まっとうな主張ですね。
ただやっぱり、部長以上、役員クラスだと、3割には達していない。さらに出産などのライフイベントや育児によって、女性の昇進が遅れることはどうしても避けられない。だからまだまだ頑張らなきゃいけない段階かなあ。
B:残念ながら、最近は、女性活躍推進が前より停滞している気がする。以前は女性の活躍に焦点を当てた施策として、数値目標を定めて女性の登用を進めたこともあり、会社全体で女性を活用していこうというムードがあった。それによって、女性自身の心持ちが上がり、(働くことに対する)覚悟も強まっているのを感じていた。
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