有料会員限定

大再編がこれから本格化 日本各地に多種多様な工場

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

三菱重工グループは太平洋ベルト沿いに多数の生産拠点を持つ。現在の雇用を確保できるかは微妙だ。

航空機や火力発電以外にも、三菱重工グループは数多くの事業を抱えている。

唯一の消費者向け製品「ビーバーエアコン」を展開する空調設備の三菱重工サーマルシステムズはオフィスや工場向けの空調に強みを持っており、業績は好調だ。また、独シーメンスとの合弁で規模を拡大した製鉄機械のプライメタルズテクノロジーズは世界有数だ。

さらに事業統合を繰り返して国内2位にのし上がったフォークリフトの三菱ロジスネクストや、三菱重工工作機械もあり、それぞれ存在感が高い。市場規模は小粒であっても競争力を持つグループ企業が多く、これらの事業で構成されるインダストリー&社会基盤セグメントは、2020年3月期に548億円の営業利益をたたき出すなど、業績を下支えしている。

だが、株価が低迷する中、このままのコングロマリット(複合企業)経営でいいのかという声は少なくない。日立製作所は足元で好調な事業でも大胆に取捨選択したことで復活した。「三菱重工もシナジー効果が見込めない事業は切り離したほうがいい」という市場からの圧力は高まっている。

関連記事
トピックボードAD