目指すリターンに応じて、ハイリスク商品を使いこなそう。
一口に富裕層の儲け方といっても、その投資スタイルはさまざまだ。
「資金が多ければ、リスクを取らない低い利回りの運用でも、お金は殖える」(首都圏に土地を持つ80代の地主)という安定志向の人もいれば、「ユーチューブなどで日々新しい情報を仕入れて、儲かりそうな投資先を探している」(40代のベンチャー企業経営者)というアグレッシブな富裕層もいる。
投資スタイルが違うのは、それぞれの富裕層の年齢や資産規模などに応じて、求めるリターンが異なるからだ。
ここでは、富裕層を4つのタイプに分類した。それぞれのタイプが求めるリターンと、どんな資産に投資しているかについて紹介しよう。
理想の資産配分は
下の図は、富裕層に対し資産運用のアドバイスを行っている世古口俊介氏に聞いた、タイプ別のポートフォリオのイメージだ。
安定志向が最も強いのは、「地主タイプ」だ。
求めるリターンは年率5%と、かなり低い。前出の首都圏地主の発言からもわかるとおり、すでに資産規模が大きく、低いリターンでも十分な収益を上げることができるからだ。どちらかといえば、殖やすよりも減らさないことを重視した運用スタイルである。
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