大学や民間スクールでの学び直しの場が今、急速に広がっている。
シニアになっても第一線で活躍し続けるには、社外でも通用する能力を磨くことが不可欠。その際に有効なのが、大学などでもう一度学び直すことだ。
ただし大きな障壁になるのが、高額な学費と通学時間の捻出である。内閣府の調査でも、大学などで学びやすい環境を整えるため、「経済的支援」「開講時間の配慮」が必要との声が多く上がった。
そこで着目したいのが、「職業実践力育成プログラム」(BP)。企業との連携やグループワークの充実など、社会人が実践的・専門的に学べる正規課程と「履修証明プログラム」を文部科学相が認定するものだ。週末・夜間の開講や短期集中講義、IT活用など、社会人が受講しやすい工夫が施されているかが認定の要件となっている。2019年度までにBPに認定されたプログラム数は、短大や高専も含めると298課程に及ぶ。
なお「履修証明プログラム」とは社会人を受講対象とし、あるテーマについて体系的に編成された教育プログラム(授業時間数は60時間以上)。正規課程ではなく学位は取得できないが、修了者には履修証明書が交付される。
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