体力、能力などが多様なシニアのニーズに合わせた働き方が広がりつつある。
70歳定年時代とはいえ、同じ職場で働き続けるだけが選択肢ではない。社外で働き続けたい場合、どんな道があるのか。多くのシニアの仕事をあっせんしてきた派遣会社の仕事を見てみよう。
高齢者に対する先入観
高齢社はシニア専門の人材派遣の草分けだ。設立は2000年。東京ガスOBによるシニアベンチャーとして誕生した。
登録スタッフ約1000人。就労率は約4割。平均年齢は70.9歳。売り上げは15年の5億円弱から19年の7億円へと順調に伸びている。「それでも67歳とか70歳といった履歴書を持っていくと、『大丈夫?』と不安がる派遣先は少なくない。こうした先入観をなくすことが仕事を広げるポイント」と同社の緒形憲社長は話す。
当初の登録スタッフは東京ガスのOBで、東京ガスの関連会社への派遣が中心だった。修理などの受け付け業務、設備の点検をはじめ、ガスの知識や経験、資格が不可欠な仕事が多く需要は高かった。現在はそれ以外の企業が3〜4割を占めるようになった。
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