元ネットニュース編集者・PRプランナー 中川淳一郎
47歳になった日の10日後、2020年8月31日に私はセミリタイアをした。それまでは編集者・ライター・PRプランナーをしていた。この中で残す仕事はライターのみで、労働時間は25〜30%になる。これまで年間労働日数364日という生活を14年間してきたため、通常年間240日働くと換算すれば、54〜55歳まで仕事をしたことになる。今後25〜30%の仕事をすれば、たぶん貯金の面で何とかなる。
セミリタイアは40歳のときに決めた。「東京五輪を取材したら終わり」という考えだった。五輪は延期されたが、7年前から宣言してきただけに先送りはしない。
40代は貧乏くじ世代
私の生まれた1973年は第2次ベビーブームの中でも最も人数が多い209万人が生まれ、受験は熾烈を極め、氷河期の就活では苦戦する者が続出。数年前であれば1部上場企業に正社員で入れたであろう人材が中小企業に入り、想定よりも低賃金で働いたり、非正規労働者になったりした。
昨年役所は氷河期世代を救うべく、この世代を対象に採用枠を作ったが、倍率400倍などザラ。そのうえ、菅政権は「結婚したら60万円あげる」と少子化対策に乗り出したが、対象は夫婦ともに39歳までだ。やはりわれわれは見捨てられた貧乏くじ世代なのだ。
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